Q&A
献体をするにはどうしたら良いでしょうか
献体をする為にはまず、献体登録の会である「福井大学しらゆり会」に入会していただきます。福井大学しらゆり会会員以外の方からは、献体として受け入れることが出来ません。福井大学しらゆり会への入会をご希望の方は資料等をお送りしますので、福井大学しらゆり会事務局(0776-61-8296)までご連絡ください。 ※詳しくは『入会について』をご覧ください。
献体の流れは,どのようになるのですか
会員がお亡くなりになると、ご遺族によってお葬式の日取りや場所、出棺時刻が決められます。この段階でご遺族から福井大学医学部(0776-61-3111戟jに電話連絡をして頂くことから始まります。決めて頂いた出棺時刻に従い、大学は受入れ体制を整えます。なお、お葬式を行うか行わないかは、会員とご遺族で決めて頂いて結構です。
遺骨が戻らない間はどのようにしたら良いでしょうか
ご遺骨をお返しできるのは3年ほど先になります。それまでの間はご遺骨の代わりとして髪や爪でお祀りして頂いております。あるいはご本人の思い出の品など、ご本人を偲ぶことができる物などを代わりにしてください。ご遺骨をお返しできるのは、解剖実習でお身体を観察させていただいた後になり、ご遺骨返還式でご遺族にお返しすることになります。
献体した後の遺体の取り扱いに問題はないでしょうか
お預かりしたご遺体は、大学の霊安室でご遺族とともに大学の関係職員がお祀りをした後、防腐処理を行います。処理後解剖までの間は、ステンレス製保管庫で一体ずつトレイに載せ、安置いたします。解剖実習は解剖学の教授をはじめ解剖学教室関係者一同が直接医学生を指導して行われます。黙祷に始まり黙祷で終わる、厳粛な雰囲気の中で実習は進められます。
解剖実習は何人の学生がどのようにして行うのですか
ご遺体一体につき医学科学生1班4人構成で実習を進めます。解剖実習が始まる前にご遺体にどう接すべきか厳しい要求基準が医学生に説明されます。実際の実習は詳しい解剖手順書に従って進められます。また、実習期間中には医学部看護学科生をはじめ、県内の看護・医療技術系大学で学ぶ学生のために見学日を設けて人体内部を学んで貰うようにしています。
火葬や拾骨はどのようになっていますか
解剖を終えたご遺体は担当した学生が一体ずつお棺に納めて、一棺ずつ公営火葬場で火葬します。他のご遺骨と混ざることは絶対にありません。火葬には解剖学教室関係者が立ち会い拾骨も行います。骨壺に入れ大学に持ち帰り、定められた保管場所に安置いたします。
大学による慰霊祭やご遺骨返還式はどうなっているのですか
慰霊祭(解剖体法要)やご遺骨返還式は福井大学医学部の重要行事です。慰霊祭は無宗教・無宗派の献花方式で行われます。献体者のご遺族にお集まりいただき、解剖学教室関係者や実習学生全員が参列します。ご遺骨返還式は解剖実習を終えた献体者のご遺骨をご遺族にお返しする式典です。いずれも毎年一回ずつ行われ、ご遺族の皆様には事前に大学からご案内いたします。ご遺骨はご遺族にお返しいたしますが、ご遺骨の一部を大学の慰霊碑納骨室にも分骨収納して永く供養させていただきます。なお、献体されてから返骨までは大学の費用で一切まかなわれ、ご遺族の負担はありません。
*慰霊碑は、合同慰霊祭とご遺骨返還式の際に、ご遺族の方にご案内しております。個別にお参りすることもできますが、冬季は雪の影響も考えられますので、お越しの際には事前にご連絡くださるようお願いいたします。
献眼・献腎はしても良いのですか
死後なお役立とうとされる貴い志は大変すばらしいことです。しかし学生は全身を学ぶ必要があります。固い決意をお持ちの場合は、せめて片側だけにとどめて欲しいと強くお願いしております。
「しらゆり会」では献体が多すぎて制限していると聞いたのですが
福井大学では献体数が多すぎることはなく、近年の医学生の増加により、献体数が足りないくらいです。また、学生が解剖学実習で学ぶだけでなく、病院の医師も人体構造を詳細に学ぶ機会が増えています。従って「しらゆり会」では更に多くの方に会の趣旨を理解して頂き、会員となって頂きたいと考えています。